国が先頭に立って推進してきた学校ICT事業の成果により、どの学校にもパソコンやタブレットを複数台備えているのが当たり前になっています。授業やクラブ活動、生徒会活動など多くの場面で使われるだけに、急増するコンピュータが校内に分散されている状況もあります。それら1台1台のコンピュータには厳重なセキュリティも欠かせません。教育機関で扱うコンピュータは情報漏洩が許されないだけに、生徒による不適切な使用も防ぐ必要があります。端末へのセキュリティソフトをインストールするだけでは、安全対策として十分とは言えないのです。

児童や生徒が安心して学べる環境を提供するためにも、校内に分散しているコンピュータすべてを対象とした徹底管理が求められています。そうは言ってもあまりに厳しすぎる使用制限を課してしまっては、生徒の自由な学びの機会を奪いかねません。安全性と利便性を両立させるためには、校内コンピュータを一元的に運用管理できるシステムの導入が望ましいと言えます。職員室のサーバーからコンピュータの状態を常時モニタリングできる環境にあれば、不適切な使用による情報漏洩も未然に防ぐことができるのです。

教職員の先生方が多く利用するSky株式会社

現在多くのベンダーからICT授業支援システムが提供されています。タブレット端末や電子黒板などを駆使した新しい授業スタイルを実現させるシステムの中には、校内コンピュータの運用管理機能を備えた製品もあります。中でも注目されるのが、画面転送システムを使った校内コンピュータのモニタリング機能です。これは本来タブレット端末などの画面を画像化して電子黒板や教師のタブレットに転送し、発表や問題解答といった形で利用するための授業支援機能です。この技術を応用すれば校内コンピュータのモニタリングも可能となるのです。

校内コンピュータの画面をネットワーク転送技術によって画像化し、職員室の画面に一覧表示させる試みもすでに始まっています。不適切な使用をしているコンピュータにメッセージを送る機能や、端末利用状況の遠隔管理なども実用化されている技術です。校内に分散したコンピュータを教師が常時把握することで、持ち運び可能なコンピュータの自由な使用も許可されます。安心できる運用管理システムを導入することで、真のICT教育も実現されるのです。