教材を投影することは、教員側と生徒側の双方にとって有益です。これは教える側が何を重点的に伝えたいのか、言葉を用いずに表現でき、教わる側もどこが重要なポイントなのかを直感的に理解できるからです。時間は有限な資源です。無駄遣いをするとすぐになくなるため、それを有効に活用する術を見つける必要があります。その近道となるのが、電子黒板やタブレット端末なのです。これらを使えば教材の拡大縮小などが簡単にできるようになります。

ディジタル映像を活用した授業を行う方法~Sky株式会社

教材を投影するツールである電子黒板は、ケーブル類が床に散乱するのではないか、という懸念を呼ぶことがあります。これは生徒がケーブルに足を引っかけて転んだ結果、電子黒板も破損するのではないか、という心配に基づいているものです。しかし、こうした問題は簡単に解決することができます。電子黒板を教室の隅に置き、ケーブル類をその裏にまとめてしまえばよいのです。これならばケーブルが無駄なスペースを使うことも避けられます。タブレット端末を教材の投影のツールとして用いる場合は、専門のアプリケーションが必要になってきます。これはパソコン全般に当てはまることなのですが、必要とされる機能を備えたソフトやアプリケーションがない限り、その性能を活かすことはできません。この場合、生徒たちが書き込んだことが、リアルタイムでワークシートに反映されるタイプのものを導入しましょう。この情報に精通していない場合は、既に導入実績のある学校に倣いましょう。

デジタル式以外にも投影のツールはあります。それは実物投影機です。これはアナログの機械です。近年は使用回数が減少気味なものの一つですが、それだけに新規購入せずとも、手許にあるというところが少なくありません。この機械を用いるメリットは、なんといっても手軽さです。拡大表示したいと思ったものをそこに乗せるだけで投影できるため、機械の操作が苦手だという人でも楽に扱えます。移動教室のときに使うとよいでしょう。